展覧会趣意

日本は、明治維新(1868年)から間もなく150年を迎えようとしています。
その時代、文武ともに秀でた多くの国を思う志士達が命を懸けてこの国を守りました。
坂本龍馬をはじめ、若き「下級武士」を中心とした志士達が古き制度と戦い「維新」を成し遂げました。
そして今日、明治維新と匹敵する政治、経済、社会制度の大転換期にあるといえます。
日本はもう一度、近代国家をつくった志士達の志や貴重な実績と個性のきらめきを感じていただき、これから
の日本を支えていく若者たちが、自信と誇りを持ち、日本の将来を見据えていっていただきたいと思います。
この度は、前年の日本文化「英傑の書」展覧会展示者、故白石念舟先生の遺志を受け継ぎ、佐久間象山先生をはじめ、命を張って近代日本を築いた志士達の肉筆に触れながら志士達が何をしたかでなく何を考えどう生きたかを汲み取っていただき、若い人達に命と誇りを大事にする日本人を目指してほしいと思います。
展示の機会を与えていただきました幕末維新墨蹟展覧会実行委員会及びご支援者の皆様に心より御礼を申し上
げます。
「英傑の書」所蔵者 幕末維新研究家 橋本秀孝

備考
※ 展示作品には、都合により当ホームページに紹介されていても展示していない作品、展示していても当ホームページに紹介されていない作品が若干ございますので、ご了承願います。
※ 志士(しし)とは…一般に日本の江戸時代後期の幕末において活動した人物を指す歴史用語。多くは尊王攘夷(そんのうじょうい)の思想を持って政治運動を行った人物を指す。
※ 号とは…政治家・学者・文人・画家などが本名のほかに用いる名。